ここはオープンしてから1年は経つのだろうか。
前から気になっていたものの足を運ぶ機会がなく、いつかは行ってみたいと思っていた店の1つだった。
オープン当初を早速足を運んだ方から噂は聞いていたのだが、オープンしたばかりで、まだこなれていないのだろう…とその話もあまり気に留めていなかった。
ただ、たまに通ると夕方のハッピーアワーは外国のビールがお得そうだし、ときどきライブなんかもやっていたするので、面白そうな店だなとは思っていた。
そんなわけで、今回ランチでようやく足を運んだわけだ。
お昼のランチタイムは、近くで働いていそうな30〜40代の女性から、サラリーマンのグループでほとんど満席。けっこう賑わっているなと感じた。
メニューは上から順に、「パスタ」「ブルスケッタ」「ワンプレート」のランチが載っている。どれもサラダとドリンク、デザートが付く。
周りを見渡すと「パスタ」ばかりだが、ここは食べてみたかったブルスケッタランチを注文した。
先に出されたサラダを平らげ、待つこと約15分。
ようやく出てきた「ブルスケッタ」に驚いた。(もちろん量的に驚いた)
いわゆるピザトーストなのだが、そのサイズは食パン半切れ。
焼いている間に縮んじゃったの? と思うぐらい小さきこと。
小さきこと、いとをかし。
チーズがきいたブルスケッタは、あっという間に消えた。
出てくるまで待った時間のことや、パスタと同じお値段を考えても、「これだけ?」のランチには正直がっかりしてしまった。
まったく腹が満たされなかったので、近くのベローチェでサンドイッチで食べ直したのは言うまでもない。
ここではパスタランチを注文するのが正解だったようだ。
神楽坂の中では高級路線の中華「芝蘭」(チィランと読む)。
正直、神楽坂でこの手の店は人が来るのだろうか…と
オープン当初の閑古鳥を見てそう思ったものだ。
しかし「マーボー豆腐がうまい!」と聞いて
平日ランチタイムに行ってみたら、
上品で身なりのいいおばちゃんグループや、カジュアルな出版系女子、
クールビズ系サラリーマンで賑わっていた。1人客もチラほら。
平日ランチは、週替わり1000円とスペシャル1200円。
どちらのメニューにも看板のマーボー豆腐はある。
ご飯、漬物(ザーサイ)、デザート(杏仁豆腐)は食べ放題。
どんなにお替わりをしてもスタッフが快く応じてくれる。
このマーボー豆腐なら少なくともご飯3杯はイケるだろう。
この他にも「炒め」「煮込み」系のメニューはあるが、
気になったのはタンタン麺。
きっと汗が吹き出るほど辛くて、ウマいんじゃないかと睨んでいる。
○参考サイト:
神楽坂 芝蘭
○食べたもの:今週のランチ(四川マーボー豆腐) 1000円
神楽坂「サークルK」向かいの「龍公亭」がリニューアルする。
ずいぶんコンテポラリーに変身したなぁと思っていたら、
手がけた方の顔ぶれを見て納得した。
飲食プロデュースでは名の知れた山本宇一さん(プロデューサー)、形見一郎さん(デザイナー)の名コンビだ。
このお二人と言えば、表参道のカフェ「ロータス」「モントーク」、近年では新丸ビル7F「丸の内ハウス」と、街や施設の顔となる洗練されたコミュニケーション空間を手がけられたことで有名だ。
「丸の内ハウス」にある山本氏自らが運営するダイニング「SO TIRED」では、メニューを龍公亭シェフと共同開発したというから、彼らが同店リニューアルを手がけるのはごく自然な流れなのだろう。
さて山本氏と言えば、「ロータス」の上にある「ポンド」をオープンする際、そのコンセプトを知って実現するのをとても楽しみしていた。
そのコンセプトとは「おもてなし」だ。メニューは1時間3000円〜、と「時間と値段」のみ書かれたコースを提示し、「おもてなし」の内容は店主やスタッフにおまかせするものだった。
しかし実際は実現が難しかったのか、今のところ「ポンド」は展示会やパーティー等の会場として使われているようだ。こんなコンセプトの店、神楽坂ではどうだろう。
今回の「龍公亭」リニューアルで、他の飲食業態まで手がけているかは、まだわからない。いずれにしろ時代の半歩先を行く、コンテンポラリーな店作りが得意なお二人だ。どんな仕掛けを見せてくれるか楽しみにしたい。
2月にオープンした立ち呑み蕎麦屋。天神町の交差点から、江戸川橋方面に向かう道の、早大通りの突き当たりにあって、その安さと気軽な雰囲気から連日混んでいる。
飲み物は、生ビールをはじめ、ホッピー、日本酒(熱燗あり)、サワー、焼酎と、小さい店ながらアルコール類の基本は押さえていて、つまみも300円前後からと竹ちゃんと張り合えるコストパフォーマンス。(竹ちゃんのビール180円にはさすがに勝てないが…)
もともと蕎麦屋らしく、蕎麦は細麺ながらつるっとコシが感じられるものだった。
メニューは温かい蕎麦と冷たい蕎麦。トッピングでかき揚げ天、きつね、たぬきなどを選べる。また、カレー蕎麦というのがちょっと気になった。
通りすがりのチョイ呑み、銭湯帰りのチョイ呑みに、使える良心的なお値段だ。
●参考とした情報源:街歩き
●オフィシャルサイト:?
3月末で赤城カフェが閉店した。
というのも、この赤城神社がビル神社に生まれ変わるからだ。
神楽坂の顔とも言える「神社のある風景」がなくなってしまうのは、なんとも残念な話。
しかし今、こうした神社やお寺の中には、経営的に大変なところもあるそうで、ビルを建ててテナント収入を得ながら存続していくケースは結構あるという。
ビル神社ではだいたい、神社の社は屋上か1Fに移設され、エレベーターで上った屋上に小さな鳥居が…なんて風景になるかもしれない。
さて、新しく生まれ変わる赤城神社ビルを手がけるの建築家・隈研吾さんだ。
南青山のお寺「
梅窓院」で、この手の建築を手掛けた実績がある。
今回クローズした赤城カフェは、同ビルの1テナントとして復活する構想もあると聞く。変わらないでほしい風景の1つだが、変わることを選んだ神社が、どんな建築空間となって生まれ変わるか期待したい。
●参考とした情報源:街のうわさ話
●隈研吾さんのサイト:
Kengo Kuma and Associates